Akiko Mashima 真島明子

SPATIAL

4/20 - 5/19/2012

 

 

展覧会概要

 

真島明子の「SPATIAL」展は、立体作家である真島明子のドローイング展です。モノクロのドローイング作品(57 x 38 cmと38.5 x 26.5 cmの2サイズ)を計20点ほど展示致します。「空間」は真島にとって長年取り組んできているテーマであり、これまで木の作品を約30年制作し続けてきましたが、平面で表現するのは今回が初の試みです。真島は彫刻で1978年にロバート・スミッソン奨学金、1986年に米国のポロッククラズナー財団の助成金を受賞しています。

 
また、夫・画家であった故・古川吉重との30年に及ぶニューヨークでの作家活動の思い出として本、「ふたりのニューヨーク」(書肆侃侃房)が4月10日に出版されました。

真島明子は1996年からニューヨークのOK Harris Works of Artで個展(計6回)を続けております。今回の展示は、国内では2008年の武蔵野美術大学創立60周年記念「魔女たちの九九」展以来、4年ぶりの発表となります。
 

 

 

 

ステートメント

 

私は、今日まで主に木を素材にした作品を作り続けてきました。木が持つボリューム感に興味を持ち、それを生かそうと心掛けてきました。そして、それらの作品を展示する事により空間が生まれ、立体と空間のかかわりを学ぶ結果になったのです。その経験は、しだいに量感に対するこだわりよりも、私の中で空間そのものへの意識を高めることになりました。ここ数年、自然に平面の中での空間に向き合うことになり、ドローイングを始めました。今日は、その初めての発表です。

 

ある一本の意図する線または形から始まり、それらは互いに反応し合い、空間の存在を生み出します。そして画面全体の空間を見る側が認識させられます。これらの空間は見る側にとって心地よい居場所として認識されれば幸いです。

 

真島 明子